口腔機能低下症なっていませんか?

更新日 : 2018/10/22

みなさんこんにちは。奥瀬歯科医院 院長 奥瀬敏之です。

 今日は今年4月の保険の改定で追加された新病名、「口腔機能低下症」について書きたいと思います。

 フレイルという言葉は最近耳にされると思いますが、フレイルは健康な状態と身体障害(要介護状態)の間の状態を指します。フレイル状態かどうか判定する5つのチェックポイント(①体重減少、②疲労、③筋力低下、④歩行速度の低下、⑤身体活動の低下)のうち3つ当てはまればフレイルの疑いがありますが、1つか2つ当てはまる時はプレフレイル、つまりフレイルの前段階と言えます。この時にお口にも些細な機能の低下が現れ、(狭義の)オーラルフレイルと呼ばれる状態になります。このプレフレイル、或いはオーラルフレイルの状態の時は地域包括ケアシステムにおける、介護施設等での介護予防プログラム等を受けたり、栄養面でのサポートを受けると、重症化を予防できる可能性があります。ところがこのプレフレイル状態を何もせずに過ごし、フレイル状態になってしまうと筋肉量も減り活動性が減ってきてしまい、身体障害に近づく事になります。この時点でお口でも変化が起こっており、口腔機能低下と言われる状態になります。フレイル状態である事を自覚していても、どうしていいかわからない方も居ると思います。まだ外出する事ができる状態であれば、歯科医院の外来で定期健診に行った時に口腔機能低下症だとわかれば、対処方法を実践し、栄養状態が改善され、フレイルの進行を止める、或いはより健康な状態に戻る可能性もあるかもしれない、という考えで導入されました。長々と書きましたが、要は要介護になる前に歯科の外来でその兆候を検出し、ちょっとでも健康な状態に戻せるようにしましょうという事ですかね。

 口腔機能低下症かどうかは、口腔機能精密検査という7つの検査をする事で判定されます。7つのうち3つ該当すれば、口腔機能低下症と診断され、口腔機能訓練や歯の無い部分への治療、栄養指導を行って改善して行くことになります。
 口腔機能精密検査は
①口腔衛生状態不良の検査(舌の汚れを見ます)
②口腔乾燥の検査(お口の中の湿潤度を見ます)
③咬合力低下の検査(物を噛むときの力を測ります)
④舌口唇運動機能低下の検査(オーラルディアドコキネシス:3つの言葉を発音してその単位時間あたりの発音数を測ります)
⑤舌圧測定(舌の筋の筋力を測ります)
⑥咀嚼機能低下の検査(物をかみ砕く能率を測ります)
⑦嚥下機能低下の検査(摂食・嚥下障害の有無を問診で判定します)

以上7項目になります。7つのうち診療報酬で算定できる検査は3つあり、どれかを行わなければ口腔機能精密検査として成立はしません。検査項目で3つ以上該当した場合は、管理計画書を作成し、今のお口の機能の状態はこういう状態で、これからこういう事をして機能回復を図りますよー、という文書をお渡しするルールとなっています。診療報酬で算定できる検査が6ヶ月に1度という決まりがあるので、基本的には口腔機能精密検査は6ヶ月に1度する事になります。当院でも4月に1回目を行った方が10月になり2回目の精密検査を行い、4項目該当から2項目該当に改善した例もありました。低下症の方に対する対処方法に決まった方法というのは無いので、その人に合ったプログラムをどのように提供していくか模索している段階ではあります。歯周病の口腔ケアと同じように、ご自身で努力した事によって、健康な身体に少しでも近づけていける可能性が示されているという意味では、非常に意味のある病名であると考えております。

 写真は本文と全く関係ありませんが私の今日の晩ご飯です>< やよい軒の味噌カツ煮定食だったと思います・・・
 

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)について

更新日 : 2018/10/21

 こんにちは。奥瀬歯科医院 院長 奥瀬敏之です。

 今日は「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」(以下か強診と略)という施設基準についてお話したいと思います。
 まず施設基準というのは、保険診療を行う上で、ある一定の基準を満たした病院、診療所について、管轄厚生局に所定の書類を送り、受理されると認められる、医療機関の機能、設備、診療体制、安全面、サービス等を評価するための基準であります。要は保険医療期間毎の患者さんに提供できるサービスの差を明確にし、医療機関選択の参考にしてもらおうという制度でしょうか。医療機関ごとにできる事が変わってきますので、算定点数も変わってきます。

 「か強診」は具体的に
①初期のむし歯の重症化予防のために行うフッ素塗布を月1回行う事ができます。[260点](か強診でない歯科医療機関は原則3ヶ月に1度可能)
②歯周病の治療が一通り終わり、メンテナンス(定期健診)で維持するための管理を月1回行う事ができます。[1歯以上~10歯未満380点、11歯以上~20歯未満550点、21歯以上830点](か強診でない歯科医療機関は原則3ヶ月に1度可能)
 もう1つか強診を取っていると在宅歯科診療に於いて変更がありますが、新しい事ができる訳ではなく、既存の点数に加算がされるだけなので、今回は省略します。

 上記①と②は患者さんにとってメリットが大きい部分だと考え、なんとか施設基準を満たそうと管理者変更後から準備を続け、やっと今年3月に受理された次第です。現在東京都の歯科診療所の約10%がこの施設基準を取っていますので、むし歯や歯周病で今まで痛い目にあわれた方、予防に関心のある方は医療機関選択の一つの目安になるかと思います。もちろん無料でサービスを提供するわけではありません。それぞれの処置や管理については、点数を算定致しますので、自己負担金は増えます。具体的には上記の[]内の点数がかかります。3割負担の方で①は780円②は1140~2490円、1割負担の方で①は260円②は380~830円かかる事になります。当院ではいずれの処置、管理も説明を行い、了承を得て行っております。負担金については法律で決まっている事なので、こちらから積極的にお話しない場合もありました。しかし人によっては、何でこんなに高くなるの!と感じられる方もおられると思います。現状との差額について、できるだけ明確に提示していきたいと思いますので、ご不明な方は声をかけて頂きたいと思います。

 ちなみに、か強診は本年4月の保険の改定が行われて、新規に施設基準を取るための要件が厳しくなりました。当院では改定後の要件も既に満たしており、更新申請をする予定になっております。地域包括ケアシステムを推進するために、か強診を満たす医療機関を増やしたいけれども、社会保障費は増やしたくないという行政の意図が、見え隠れしていますね。厚労省もいろいろ悩んでいるようです・・・

 写真は今日の晩ご飯、天丼てんやの「てんこ盛り天丼」です。てんやの天丼は美味しいけれど、量が少ないなと思っていたので、今回天ぷら一杯食べられて幸せでした。

セレック導入しました

更新日 : 2018/10/13

皆さんこんにちは。奥瀬歯科医院 院長 奥瀬敏之です。

9月にデンツプライシロナ社のセレックを導入致しました。
これにより、セラミック、ジルコニアの詰め物、被せ物、被せ物を連結させたブリッジがより早く、お安く提供できることになりました。

よく1dayトリートメントと言われますが、全ての患者さんが初診で来て、当日或いはその次の日にセレック制作物が装着できるわけではありません。むし歯になっていたり、歯の根の病気になっていた場合は、しっかりとそちらの治療を終ってからでないと、装着してもまた病気になってしまっては元も子もないので、治療をする時間を頂きますので、ご了承下さい。

いずれにせよ、今まで苦しい型取り作業を行い、技工所に依頼して噛みづらい状態で1週間程待って、高い費用を払う必要があった物が、楽に記録がとれ(型取り)、完成まで短く、お安くできますので、患者さんのメリットは大きいかなと思います。ジルコニア(セラミックより一般に硬い材料)を使用した製作物も製作可能ですので、前歯だけでなく後の歯の製作物も製作可能です。

見た目を気になさる方、安く詰め物、被せ物を装着されたい方はご相談下さい。

お値段は
セラミックの詰め物(インレー)は35000円
セラミックの被せ物(クラウン)は75000円になっております。    
ちなみに今年一杯はさらにお安く提供させて頂いておりますので、気軽にご相談下さい。